渓流釣りの世界

アマゴ釣りの仕掛けと釣り方を覚えて渓流を楽しむコツ

毎年3月頃になると各地区で渓流釣りが解禁になりますが、渓流の女王と呼ばれるアマゴを釣りに行きませんか?

アマゴ釣りを楽しむ仕掛けと釣り方、さらにエサまでと渓流釣りを楽しむコツを紹介していきます。

アマゴ釣り

アマゴは、渓流釣りのターゲットとして人気の渓流魚になります。

解禁日には、大勢の渓流師が美しいアマゴを狙いに渓流に立ち並びます。

私も仲間たちと解禁日前夜から泊まり込み、日出とともにアマゴ釣りを楽しんでいました。

それくらい魅力あるアマゴ釣りの仕掛けや釣り方を紹介していきますよ。

 

●アマゴとは

アマゴは、ヤマメと同様に渓流の女王と呼ばれています。

自然界において本来は、酒匂(さかわ)川以南の太平洋沿岸、瀬戸内海沿岸の河川、四国の河川および大分県の瀬戸内海沿岸の河川の渓流域がアマゴの生息域になっています。

現在は、各漁協や養殖業のレベルアップにより放流事業も盛んに行われ、本州や九州の日本海側にも広がっています。

アマゴの釣りができる期間は限定されていて3月くらいから9月くらいまでとなっている所が多く、冬場は禁漁になる河川がほとんどです。

アマゴの主食は、川虫(水生昆虫)になりますが、釣りをする際は、イクラやぶどう虫もエサに使われています。

経験上、昼間でも釣れますが朝マズメや夕マズメを狙う方が釣果が出やすいです。

 

●アマゴ釣り用の仕掛け

アマゴ釣り(渓流釣り)では、エサ釣り・ルアー釣り・テンカラ釣り・フライと様々な狙い方ができます。

アマゴ釣り初心者は、エサ釣りをした方が釣れる可能性が高いのでここではエサ釣りの基本的仕掛けを解説していきます。

仕掛け図を見てもらうと解るように、のべ竿を使い、ウキを使わないミャク釣りスタイルになります。

実はアマゴという魚は、警戒心の強い魚なので細いラインで優しく仕掛けを扱う必要があります。

では、竿から順番にみていきましょう。

 

アマゴ釣りの竿

アマゴ竿という専用の竿はありませんので渓流竿をアマゴ釣りには使います。

竿の長さは、釣り場によって変わりますが、川幅が5mくらいまでの里川なら4.5~6mくらいが良いでしょう。

木々が覆い被さるような源流タイプの釣り場では4mまで、川幅が10m近くもある釣り場では6m以上の竿を選べば良いでしょう。

最初の1本なら、5.3mくらいのズームタイプ(伸び縮みするタイプ)をおススメします。

 

アマゴ釣りで使う糸(ライン)は、0.4~0.8号の糸を使います。仕掛け全体の長さは、使用する渓流竿の長さより30~50㎝ほど短くするのが一般的です。

天上糸(道糸)と水中糸(ハリス)を分けて使ったり、竿先からハリまで1本の糸で使うこともできます。

私は、解禁時には0.4~0.6号を通しで使い、4月以降は、天上糸0.4号ハリス0.1~0.2号の極細糸を使っています。

 

目印

ウキの役割を担う目印は、仕掛けを流す時には必要なものになります。

渓流釣り用で専用の目印が売っていますのでそちらを買うことをおすすめします。

売っている目印には、すでに編んである目印もあり、糸にスライドして取り付ける物のあります。

目印の数に決まりはありません。3つ4つとピンクやグリーンと色を変えて入れることで見やすくなり、仕掛けの位置がわかりやすくアタリも取りやすくなります。

ずぼらな私は、1つの目印で釣りをすることもあります。これで何の問題もなく釣れてきます。

念の為に、目印は自分で取り付けできるようにしておきましょう。

 

オモリ

アマゴ釣りで使うオモリは、ガン玉を使います。サイズも5~3Bくらいまでを用意しておけば十分です。

多少お値段が高くなるのですが、糸に傷を付けにくいゴム張りガン玉を使うのもイイでしょう。

個人的には、ゴム張りガン玉をおすすめしています。

 

ハリ

ハリには、糸が結んであるハリス付き(糸付き鈎)とハリ単体(バラ鈎)がありますが、初心者は鈎を結ぶ手間を省くために糸付き鈎を選びましょう。

ハリに結んである糸の太さは0.4~0.8号でハリの大きさは6~7号のアマゴ鈎で問題ないでしょう。

慣れてくれば、自分でハリを結べるようにしておくと、ハリのバリエーションが増えていきます。

●アマゴ釣りのエサ

アマゴ釣りに使うエサで一番良いのは川虫ですが、最初から川虫を使うのは抵抗があるかもしれませんね。

最初は、お店で買えるエサから使っていきましょう。

 

イクラ

解禁時の放流されたアマゴを釣るには1番のエサになります。

エサを付ける際は、2~3粒ほどつけるのですが、目玉のような部分を避けてハリを刺すようにします。

目玉の部分を刺すと中身がドロリと出てきますので注意してエサ付けしましょう。

ヒレピンの野生のアマゴでも、解禁時のイクラはやはり良く使われ、冬を乗り切ったアマゴには魚卵は魅力的なエサになるとも言われています。

 

ぶどう虫

こちらもアマゴ釣りには欠かせないエサになります。

ぶどう虫は、昔は木に入ったものが売られていて、取り出すのも面倒でしたが現在では養殖されたハードパックに入ったものが主流です。

白色というかクリーム色が普通の色になりますが、赤色に染められた柳虫に似せたぶどう虫もあり、とんでもなく釣れることもあります。

 

ミミズ

ミミズも最近では、養殖されたものが釣具屋さんで売っています。太さも太・レギュラー・細とサイズも選べるのでかなり便利になりました。

雨後の濁りが取れかけて、ささ濁りくらいまで戻った時にも強さを発揮するエサになります。

 

川虫

その川で採れる川虫(水生昆虫)が4月くらいからメインのエサで使用しています。

川虫にも種類がありますが、最初は数種類の川虫を採取して使ってみましょう。

釣りをしていると反応の良い川虫と悪い川虫がわかってくるので次の釣行時に活かすようにしてください。

●アマゴ釣りのポイント

アマゴ釣り(渓流釣り)は、基本の釣り方は下流側から上流へ向かって釣り上がっていきます。

アマゴは、釣り人の足音や影などに警戒しやすい魚で、流れに向かって定位しているので人間の存在を察知されやすくなります。

川の流れは、よく観察してみると瀬・淵・トロの繰り返しになっています。

この流れをみて、アマゴのいるポイントを読めるようになれば、ボウズになる確率がかなり低くなります。

渓流が解禁した初期の頃は、放流された魚も含めて流れの緩いやや深い所がポイントになります。

深さの目安は、膝より上以上の水深になっている所がいいですね。

手書きでポイントを書いてみました。

 

●アマゴの釣り方

アマゴの釣り方というか渓流釣りの基本は、下流側から上流に向かって釣り上がっていきます。仕掛けは逆に上流側から下流に向かって流していきます。

自分が狙うポイントの正面に立てるのがベストになりますが、渓流はなかなか思うように立ち位置が決められないものですね。

そこで、意識して欲しいのが竿と体の向きを同じにすることです。

仕掛けが下流側に流れていくので、竿と目印が自分の体の正面になるようにします。

初心者は、竿だけを動かしてしまい目印がブレブレになってしまうのをよく見かけます。

竿を構えたら、竿を動かすのではなく自分の体を動かしていくように意識してみてください。目印が安定しやすいですよ。

仕掛けを上流側に振り込んだら、オモリとエサが底に馴染むようにします。

目印が表層の流れと同じように流れているとエサが底にしっかり馴染んでいない証拠です。

底にエサが入ると目印の流れ方は、表層の流れより明らかに遅くなります。

この状態になるようにするには、オモリの選択が重要になります。

初心者は、エサがしっかり底に馴染むまでオモリを重くした方がアマゴが釣れるようになります。

根掛りが頻発してしまう場合は、オモリが重すぎる可能性があるので少し軽くしていきます。

 

●アマゴのアタリと合わせ

アマゴのアタリは、様々ありますが目印の動きの変化でアタリを見極めていきます。

よくあるのが、流れていた目印が止まってオタオタしてるようなアタリです。

この場合は、エサの流れていた筋と魚の位置が合っていて、アマゴの正面にエサが流れ違和感なく食いついたということです。

他にも止まった目印が水中に入るアタリやスィーとふけるようなアタリが出たら、合わせていきましょう。

もし小さな川虫を使っていた場合は、アタリが出たら即合わせしてもいいでしょう。

アワセ方も竿を大きくシャクるようなことはせずに、手首でチョイと竿を振る感じでアワセればアマゴは大丈夫です。

 

●まとめと注意事項

【注意事項】

・渓流でアマゴ釣りをするには、遊漁証を購入しなければなりません。
各河川の漁協や釣具店などに問い合わせて購入してください

・渓流エリアは、川の上流部に位置するので天候が急変します。
最新の天気予報を把握しておきましょう。雨が降ると水位が激変します。
また急な増水は土石流にも注意してください。

・渓流の岩場は滑りやすくなっているので、フェルト底のウェーダーを着用してください。

 

渓流の女王と呼ばれるアマゴを釣りに行ってみませんか?

最初は、なかなか難しいと感じるかもしれませんが、慣れてくると数釣りも楽しめたりしますよ。

こんな感じで↓


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